初恋草



カプッ!


「…ぁあ…っ…も、ゃめ……」



さっきから、自分の声ではないような甘い声があがる。





このままだと自分が自分でいられなくなりそうで……




「……こ、こわい……っ」






そこまで言うと、斎藤はあたしを抱きしめていた手を離し、こちらに振り返させた。
< 49 / 213 >

この作品をシェア

pagetop