初恋草



「…これで分かっただろ?」



「…なにが…っ!」

まだ、整えきれていない息づかいでそう言うと、斎藤はとても真剣な目でそう言った。


「…お前が、ちゃんと――

女だってこと」









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「ありがとうございましたー!」


そんな元気な声であいさつをするランジェリーショップの店員。


こういうのが初めてなあたしにとっては、なんかむず痒い。


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