初恋草



そのせいで、さっきからお互い無言が続いている。





あたしが無言でいることに堪えられなくなったのか、斎藤はつまんなそうにあたしに話しかけてきた。










「…いつまで無言なんですかー?華純ちゃん」



「…!だから…!呼び捨てすんなって言ってるでしょ!?」


あたしが斎藤の方に向き、反論の言葉を口にすると斎藤は嬉しそうな顔を見せた。

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