初恋草



「…ごめんね、華純。
お母さん、これから病院行かなきゃ行けないの。」

「あ…っ、そうなの?」


「俺、今から愛悸車で送ってくるから、ちょっと家出るな。ごめん、華純。」


「いいよ、気にしないで!
ご飯作るの時間かかるかも知れないし。」



そう。



2人は医者なの。


だから、こんなことは今に始まった事じゃない。




「ごめんね~!」


「ほら、泣かないのお母さん。
まったく…子供みたいだね」


見てるだけでも面白い。
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