青のキセキ
想い
あの後、課長は企画部へ戻っていった。
私は、落ち着くまでベッドで横になる事に。
しばらくして、石川さんが様子を見に来てくれた。
「美空ちゃん、どう?」
上体を起こし、
「さっきはすみませんでした」
と、石川さんに謝る。
「迷惑かけてごめんなさい。ちょっと寝不足気味だっただけで、石川さんのせいじゃないですから」
と、誤魔化す私。
「本当に?」
まだ心配そうにする石川さん。
「はい。だから、気にしないで下さい」
「わかった。ゆっくり休んで」
石川さんが医務室から出て行った後、私は1人ベッドの中で課長のぬくもり、匂いを思い出し、胸が熱くなるのを感じていた。