青のキセキ
終業を知らせるベルが鳴り、俺は帰り支度を始めた。
部長の許可を得て、美空をと一緒に会社を出る。
無言でタクシーに乗り込む俺達。
タクシーが走り出しても、しばらくお互いに黙ったままだった。
そんな時、俺の腹の虫が鳴いた。
美空には聞こえなかったようでホッとした俺。
そういえば、俺も美空も医務室から戻ってから何も食べてない。
美空も腹が減ってるはず......。
そう思い、美空に尋ねる。
美空が大丈夫といいかけたその時、あいつのお腹の虫が鳴いた。
かなり大きな音だったので、誤魔化しきれないと思ったのか。
聞こえましたよね...と恥ずかしそうに俺をみる美空がとてもかわいく見えた。