青のキセキ
参った...。


余りのかわいさに、自然と口角が上がる。

それと同時に、美空の華奢な外見に相応しからぬお腹の音に笑いがこぼれる。



俺も昼抜きだと言うと、すまなそうに謝る美空。

本当に律儀なヤツ。



食事に行くとなると.....。やっぱり翔の店か。

他の店だと美空が怯えると思った。

翔の店なら翔や久香さんもいるから、行きやすいだろう。



美空に『翔』でいいか確認し、そのまま店に向かった。












店に着くと、金曜日ということもあってか、テーブル席は既に満席だった。


幸い、カウンター席が空いていたので並んで座る。


翔も久香さんも俺と美空が2人で行ったことに多少驚いていた。

昼間の事もあるし、酒を飲めるか美空に確かめる。大丈夫という美空の分と俺の分のビールを注文し、とりあえず乾杯してジョッキで一気に飲み干す。

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