青のキセキ
拳を口元に当て、なかなか言い出そうとしない翔さんの様子に、課長が言った。
「翔、さっきも言ったけど。思ってること全部吐き出せよ。いい機会だしさ」
「...そうだな。わかった」
そういって、翔さんは言葉を続けた。
「綾の浮気相手なんだけどさ、ただナンパされた相手じゃないと思う」
翔さんがそう言って。私たち3人は訳が分からずに翔さんを見つめた。
「それってどういう意味なの?翔ちゃん」
「その男、綾が通ってるスポーツジムのインストラクターだよ」
一瞬その場が静まり返った。
「何で、お前がそれを知ってるんだ?」
課長が翔さんに尋ねる。
「久香との結婚が決まって、ジムに通おうと思ったんだ。ほら、女も結婚式前にエステに行ったりするだろ?それと同じだよ」
「え~!!初耳だよ、私」
久香がびっくりしてる。
「当たり前だろ!言ってないんだから。ま、結局行かなかったし」
「で、体験に言ったわけだ。ジムに。そしたら――――」
「そこに綾の浮気相手がいたわけか......」
課長の言葉に翔さんが首を縦に振った。
「それだけじゃない。綾もそこにいたんだ」
「綾も?」
「ああ。だから、俺はそのジムに行くのやめたんだけど。綾とそのインストラクターが今でも続いているかどうかは知らねぇけど、顔を合わせてるのは事実だぜ」
「だから、お前は綾を毛嫌いするのか...」
「普通なら、疑われないようにジムをやめるだろ?他のジムに通えばいいんだし。そのインストラクターのいるジムにわざわざ通う綾が信用できないんだ。まぁ、浮気したって時点で綾のことは嫌いだけどな」
「そうか...。そうだったのか」
「翔、さっきも言ったけど。思ってること全部吐き出せよ。いい機会だしさ」
「...そうだな。わかった」
そういって、翔さんは言葉を続けた。
「綾の浮気相手なんだけどさ、ただナンパされた相手じゃないと思う」
翔さんがそう言って。私たち3人は訳が分からずに翔さんを見つめた。
「それってどういう意味なの?翔ちゃん」
「その男、綾が通ってるスポーツジムのインストラクターだよ」
一瞬その場が静まり返った。
「何で、お前がそれを知ってるんだ?」
課長が翔さんに尋ねる。
「久香との結婚が決まって、ジムに通おうと思ったんだ。ほら、女も結婚式前にエステに行ったりするだろ?それと同じだよ」
「え~!!初耳だよ、私」
久香がびっくりしてる。
「当たり前だろ!言ってないんだから。ま、結局行かなかったし」
「で、体験に言ったわけだ。ジムに。そしたら――――」
「そこに綾の浮気相手がいたわけか......」
課長の言葉に翔さんが首を縦に振った。
「それだけじゃない。綾もそこにいたんだ」
「綾も?」
「ああ。だから、俺はそのジムに行くのやめたんだけど。綾とそのインストラクターが今でも続いているかどうかは知らねぇけど、顔を合わせてるのは事実だぜ」
「だから、お前は綾を毛嫌いするのか...」
「普通なら、疑われないようにジムをやめるだろ?他のジムに通えばいいんだし。そのインストラクターのいるジムにわざわざ通う綾が信用できないんだ。まぁ、浮気したって時点で綾のことは嫌いだけどな」
「そうか...。そうだったのか」