青のキセキ
電車が動き出す。
カーブで大きく揺れた瞬間、私の体も傾きかけた。でも、それを防いでくれたのはやっぱり課長で...。
腕を掴まれ、私を自分の方へ引き寄せる課長。
車内の混雑でなかなか身動きが取れない中、課長の胸に顔を埋めて、課長の鼓動を感じていた。
下の方で自然に繋がれた課長と私の手。
ぎゅうぎゅうに満員状態のお蔭で、誰にも見られることもなく。
会社までの3駅。時間にして7分。
課長と触れ合う大切な時間。
課長と私の秘密の時間。
なんだか、くすぐったくて。
自然と笑顔になる私。