青のキセキ
そんなある日。
斉藤部長に呼ばれ応接室へ行くと、九州出張の依頼だった。
前々から、九州支社に企画部を設ける話があったことは知っていた。いよいよ本格的に始動するらしい。
まぁ、単身赴任してたおかげで、支社長とは酒を飲み交わす仲だし、喜んで出張にも行かせてもらうさ。
しかし、美空にも同行させるだと?
しかも、一泊二日で。
いやいや、男と女が二人で、しかも。泊りがけで出張なんてありかよ。
いくら別々の部屋とはいえ、ヤバいだろ...。それ。
「今から美空君にも話をしようと思うんだが、構わないかね?」
部長に聞かれ、嫌とは言えず。
美空が部屋へ入ってきた。
部長から出張の話を聞いて、快諾してくれた美空にホッとする。
部長が部屋を出てから、美空が出張が日帰りだと誤解していたことが判明。
泊りがけだと知り、慌ててる様子の美空が可愛い。
が、実は俺と泊りがけで出かけることに不安を抱いているのではないか...と心配になって、聞いてみる。
嫌か...?と。