青のキセキ
――――夜明け前。
ふと目が覚めると、目に入った課長の腕。
課長に抱きしめられていることに気付く。課長の腕枕で眠ったという事実。
課長の温もりが、昨夜のことが夢ではないと私に実感させてくれる。
幸せを感じる。
「...ん、何時だ?」
背後で課長の声がする。
「5時前で……きゃっ」
時計を確認し、慌てて身体を起こそうとした、その時。
課長に腕を引っ張られ、次の瞬間、私は課長と天井を見上げていた。
「課ちょ……んっ」
気付けば、課長の唇が私の唇に重なっていて。
「体、大丈夫か?」
「え?」
「激しすぎたか?」
さらっと、そう聞く課長に、思わず赤面する私。
「...だ、大丈夫です...多分」
恥ずかしくて俯き加減で答える私の顎を持ち上げ、再び重なる唇。
「ごめん。まだ足りない」
そういうや否や、課長によってもたらされる快感に、思わず喜悦の声を上げる。
課長に、体の芯をゆすぶられ続ける。
そして、昨夜から幾度となく絶頂に達した私を、またもや、いとも簡単に絶頂へと導く課長。
課長に愛される喜びと悦楽で、身体が痙攣するのと同時に頭が真っ白になり、私は意識を手放した。