青のキセキ
美空の肩が小さく震えている。
緊張してる?
それとも、怖いのを我慢してるのか?
ごめん、美空。
もう止められない。
美空の肌が、だんだんと熱を帯びてくるのが分かる。
手で、指で、唇で、舌で。
俺の全てで、お前を感じたい。
華奢な割には、豊満な胸。くびれたウエスト。すべすべした肌。
全てが愛しくて、もう、誰の手にも触れさせたくない。
美空の感じる部分を探しながら、全身を愛撫する。
時折漏れる甘い声。荒い息。
美空の身体がビクンビクンと震える。
敏感な部分に触れると、のけ反る美空の身体。
俺に感じてくれていることが嬉しい。
どんな表情で感じてくれているのか...。
ちらっと美空の顔を見ると、声を我慢している美空の姿が目に入る。手の甲を口に押し当てたり、人差し指を噛んだりしている。
「お前の声、聴かせて」
感じているお前の声を聴きたい。どんな声で啼くのか。
美空の手首を持ち、頭上に押し付けると、美空と視線が合った。
涙目で俺を見つめ、そして顔を逸らす。
駄目だ。俺から目を逸らすなんて許さない。
お前の表情をもっと見せて欲しい。
「感じてるお前の表情が見たい。顔、見せて」
耳元で囁けば、身体を跳ねるように反らした美空。
あぁ、そうだった。こいつ、耳、弱いんだった。
再び、美空の身体を愛撫する。
もっと俺を感じて欲しい。
美空の甘い声、乱れた息遣い、そして、二人の身体が絡み合う音が薄暗い部屋に響く。
......愛してる。
いつの間に、こんなに愛してしまったのか。
ヤバい。何なんだよ、これ。
こいつの中、気持ち良すぎる。
愛する女を抱く喜び、満足感、幸福感。
全てが一つの波となって、俺に押し寄せる。
お前は俺のものだ。
願わくば、お前をずっと一緒にいたい。
美空。
お前を愛しているよ。