青のキセキ
足音
出張から一ヶ月が経った。
この一ヶ月の間、今まで以上に課長と二人きりで会う時間が多くて、幸せな時間を過ごした。
『翔』で食事をしたり、土日はシティホテルに泊まったり。
二人で会う度に、肌を重ねた。
抱かれるた度に、気持ちがどんどん膨れてゆく。
背徳の関係だということが、より一層、私たちを駆り立ているように、夢中でお互いを求め合った。
課長を求め、課長に求められる。
愛し、愛される喜び。
課長は、私を抱くたびに体中の火傷の跡にキスをした。
キスされることで、私の中から過去のトラウマが消えて行く。
毎日、課長といられる幸せを噛み締める日々。
ずっと、この日々が続けばいい。
そう思っていた...。