青のキセキ
二人きりになった部屋。
布団で横になって眠っている美空。
今日は周りの目が気になって、美空をゆっくりと見ることができなかった。
やっと、美空を見つめることが出来た...。
でも、目の前にいる彼女の顔色は青く、胸が痛い。
「美空...ごめん」
手の甲で彼女の頬に触れる。
美空の頬は冷たく、その冷たさが胸の痛みを増した。
「...遥菜...」
二人きりの時でさえ、呼ぶことのない彼女の名前を呟く。
愛しさを込めて....。