青のキセキ
【大和side】
葬儀が終わってから数日。
色々な手続きや家の片付け等の為、綾の実家で過ごす日々。
日に日に、綾も落ち着いてきたように見えるが、突然泣き出すこともあり、まだまだ不安定な精神状態のままだ。
そんな中、来週から仕事に行きたいと綾に申し出た。
いつまでも休んでいられない。
それに、美空のことも気になる。一応、メールのやり取りはあるものの、あいつのことだから、きっと人一倍我慢してる。
「...そうね、一週間も休んだんですものね。そろそろ会社にも行かないとね」
多少、不満気な様子の綾だったが、俺は、見て見ぬふりをして日曜日にマンションへ帰ることにした。
翌週から、日常生活に戻った。
美空と一緒に通勤し、週末はホテルで過ごす。
義両親の喪も明けてないうちに、俺は人間として失格だと思いながらも、美空と過ごす時間が大切だった。
葬儀が済んで一ヶ月近くたった時、綾から電話があった。