青のキセキ
「大和に連絡は?」
翔ちゃんに聞かれ、首を横に振った。
「昨日...綾さんの誕生日で...二人で食事に行くって...。多分、今も一緒にいるだろうから...課長には...言わないで下...さい。心配...すると思う...から...」
弱々しい遥菜の声。
「会社を休むことは言っておいた方がいいだろうから、俺が電話するよ。体調が悪いって言っておくから」
「は...い。すみません...」
部屋の片隅で海堂さんに電話する翔ちゃん。
電話を終えた翔ちゃんが遥菜を支えるようにして立たせる。
そうして、部屋を出た私達はホテルを後にして病院へ向かった。