青のキセキ
遥か遠く
ピッ...ピッ...ピッ...
規則正しいリズムで刻まれる音。
朦朧とした意識の中、遠くで何か音が聞こえる。
ゆっくりと開く瞼。
視界に入る真っ白な天上。そして、明るく部屋を照らす電気の光。
眩しくて一瞬目を閉じたものの、再びゆっくり開く瞼。
聞こえる無機質な機械の音。身体が何やら機械にが繋がれていて...。遠くで聞こえていた音の正体を知る。
心臓の拍動を感じて。
私...生きてる...の...?
目だけを動かして辺りの様子を伺えば、点滴の袋が視界に入る。
ここは...病院...?
私...生きてるんだ...。
赤ちゃんは...?