小さな奇跡【短編】
ごめんなさい…
もう、バレてると思ってた。
っていっても
たいしたことじゃないの。
最初に会ったとき、
貧血で 倒れたでしょ?
あこ、ちょっと
病気があって
学校に行けてなくて。
行けてないと言うか
行かせてもらえなくて。
病気って言っても
もう、ほとんど
治ったようなものなの。
証拠に、お母さんは
ふつーに働いてるし。
でも、
もうだいじょうぶ、と思って
外に出たら
だめだったみたいで
…それが、あの日なの。
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「…え?!終わり?!」
メールはそこで終わってた。
これじゃ意味わからん…
ブーッ ブーッ…
…はやとちり だった。