小さな奇跡【短編】



「奇遇だったよね~」

「何が?」

「だって あの日
会ってなかったら
あこたち、知らないどうし
だったでしょ?」

「…確かに。
俺も感謝しなきゃ、だな」

「ありがとう、まさし。
私は、あこは、
しあわせだよ」

亜子は、「まさし」を
1文字ずつ 確かめるように
はっきり言った。



――――END――――



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