ボディーガード
朱里「でさ、神取 仁ってやっぱり我が儘なの?」

雅人「俺はここの社長だし仁の大学の先輩だからそんな風には感じないけど他の奴から見たら我が儘なのかもな」

朱里「ふーん、どんな奴か拝ませて貰うかな」

雅人「拝む?」

朱里「ううん何でもないよ」

雅人「もうすぐ仁来るから会っていくか?」

朱里「そうね。出来るだけ早く任務に就きたいから」




バァーン

「あっちぃー、外マジ暑いよ。やってらんねぇ」

乱暴に開けられたドアから綺麗な顔をした男が入ってきた

雅人「仁、挨拶きちんとしろって言ってるだろう。来客中だったらどうするんだ」

だったらって一応私も客なんだけど・・・

仁「こんな会社に来る奴いねぇよ……って客いるなら早く言ってくれよ」

その男が客である私を横目で見た。
そいつの言い方はなんか私が悪いように聞こえて気分が悪かった。

雅人「だからいつも言ってるだろうが」

仁「こいつ誰、もしかして新人?」

人を見下すような態度、こいつは何様だ
ムカつく
ターゲットじゃなかったら殴っていただろう
雅人が目で合図した。

仁「かわいいじゃん、売れるんじゃない。ねぇ、売り出す前に俺がデートしてやるよ」

デート!それもしてやるって何様のつもりだ。

雅人「この子は新人じゃないお前の新しいマネージャーだ」

仁「はぁー?マネージャー?いらねぇよ。男ならまだしも女なんて、俺の今の状況知ってるだろう。女なんて足手まといだ」

雅人「まぁ、お前の言いたいことも解るが朱里は武道や剣術の達人だ。いざという時お前を守る事も可能だ。」

仁「俺を守るだって女に守ってもらうつもりなんて更々ない、だから帰ってもらって」

雅人「仁、これは決定事項だ。社長命令だ」

仁「マジかよ。」
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