じいちゃんの柿の木 [完]
私が生まれたその日、
じいちゃんの畑の入り口に
小さな小さな柿の木が植えられた。
「○○○が生まれた日になぁ、
こんなちぃーさぃ木買って、
畑に植えて!!
うまい柿なれー…なれーゆーて!!
ていれしとったがね!!」
じいちゃんの柿の木は、
私が大きくなるにつれ、どんどん、どんどん大きくなって。
私が幼稚園年長になる頃には
毎年、秋になると美味しそうな実がなって。
「じーちゃん!!
柿とりにいこう!!」
「おー、○○○。
今年は柿まだとれません!!
来週ならー、とれっかのー…」
「じゃ、来週!!ままと来る!!」