じいちゃんの柿の木 [完]
気の強い畑の近所のおばさんが。
畑の近所のおじさんが。
何も知らないやつらに追い詰められ
自らの手で大事な柿の木を切ったじいちゃん。
畑の近所のやつらは
柿を収穫したとき、お裾分けとして、柿を配っていた家だった。
毛虫が迷惑なら
自分で駆除すればいい。
毛虫もなにも、全て。
柿のせいじゃない。
柿の木がなくたって
そんなのどこにだっている。
悔しかった。
寂しかった。
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