じいちゃんの柿の木 [完]







気の強い畑の近所のおばさんが。
畑の近所のおじさんが。









何も知らないやつらに追い詰められ
自らの手で大事な柿の木を切ったじいちゃん。









畑の近所のやつらは
柿を収穫したとき、お裾分けとして、柿を配っていた家だった。






毛虫が迷惑なら
自分で駆除すればいい。
毛虫もなにも、全て。
柿のせいじゃない。








柿の木がなくたって
そんなのどこにだっている。





悔しかった。
寂しかった。









< 6 / 12 >

この作品をシェア

pagetop