悲劇C
タイトル未編集

そこはまさに生き地獄のようであった。

誓志の目には、ビルの破壊で吐き出された粉塵でまだ視界が定かではなかった。

それに、あまりの衝撃の強さに、一瞬記憶を失ったような感覚にとらわれた。

自分はここで何をしていたのであろうか。

その時、外国語でテロだというのを耳にしたような気がして、あっという間に正気を取り戻した。

耳鳴りは酷いが、粉塵は、次第に収まり、視界が開けてくる。

その中で、誓志は、麻矢を探した。
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