少年のねこ
「1ヶ月?」


「そう1ヶ月!」


ゆうたが言うには彼はどうやら余命が一年だったらしい。

それを伝えに来た神に寿命が縮んでもいいから人間になりたいと頼んだそうだ。

結果、12ヶ月ある命の11ヶ月を削ったという。


「1ヶ月でもいいんだ。りょうたと一緒の人間として遊びたかったの。」

まだ状況を把握できない僕に諭すように微笑んだ。

「だからさ!人間ってなにして遊ぶの?公園のさ、座ってぶらぶらするやつやってみたい!」

「ブランコ?」

「それかな?分かんないけど、行こう!」

僕の手をつかんで走り出す。

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