保健室の眠り姫
美紀の顔がみたくなった。
奥のベットむかう。
美紀はまだ眠っていた。
そして。。。美紀の真っ白な頬の上には涙のあとがくっきり浮き出ていた。
康太が言う。
「美紀・・・全部聞いていたのかもしれないな。」
俺は美紀にささやいた。
「美紀・・・・・大好き! めっちゃ好き! だから俺だけの女神になってよ」
俺が精一杯考えたプロポーズの言葉だ。
すると美紀がゆっくり目を開けた。
彼女のブルースカイの瞳の奥にはキラキラ光るいくつもの涙がたまっていた。
俺がたずねた。
「美紀・・・聞いてた?」
美紀はゆっくりうなずいた。
康太は涙をながして美紀に誤っていた。
彼女は腕で顔を隠したまま喋ろうとはしない。