3ページの世界
鏡と声
No.04 「鏡と声」
僕は、昔から鏡が大嫌いだった
鏡の前を通るといつも謎の声が聞こえるからだ
子供のころ、初めて「声」を聴いた時、その声に反応してしまった
「どうしたの?どこにいるの?」
と言ったところ友達から気味悪がられた
子供心にそれはかなーり傷ついた
しかし無視もできない
その声は「助けて」「待って」「苦しい」
と、ほっとけなくなるような事ばかり言う
何度か病院にも連れてかれたが原因不明
挙句、精神科に連れてかれる始末だった
しかしこの声、たまに具体的な事を言う
昨日だって車のサイドミラーを見た時
「ケータイ…ケータイ…」と聞こえて携帯を家に忘れていくのを未然に防げた
そんな小さな事ばかりではない
「母が危ない」と言われて気になり、実家に行くと台所が軽く火事になっていて母はソファーで熟睡していたなんて事もある
「声」が具体的な事を言う時は気にしたほうがいいと言うことだ
今朝は起きると何だか身体が重かった
熱を計ると、なんと39度
休もうと大学に電話を入れようとしたら「声」が聞こえてきた
「学校には行け」
もちろん従う事にする
声のお告げは絶対に当たる
家にいると危ないのだろう
僕は、昔から鏡が大嫌いだった
鏡の前を通るといつも謎の声が聞こえるからだ
子供のころ、初めて「声」を聴いた時、その声に反応してしまった
「どうしたの?どこにいるの?」
と言ったところ友達から気味悪がられた
子供心にそれはかなーり傷ついた
しかし無視もできない
その声は「助けて」「待って」「苦しい」
と、ほっとけなくなるような事ばかり言う
何度か病院にも連れてかれたが原因不明
挙句、精神科に連れてかれる始末だった
しかしこの声、たまに具体的な事を言う
昨日だって車のサイドミラーを見た時
「ケータイ…ケータイ…」と聞こえて携帯を家に忘れていくのを未然に防げた
そんな小さな事ばかりではない
「母が危ない」と言われて気になり、実家に行くと台所が軽く火事になっていて母はソファーで熟睡していたなんて事もある
「声」が具体的な事を言う時は気にしたほうがいいと言うことだ
今朝は起きると何だか身体が重かった
熱を計ると、なんと39度
休もうと大学に電話を入れようとしたら「声」が聞こえてきた
「学校には行け」
もちろん従う事にする
声のお告げは絶対に当たる
家にいると危ないのだろう