【短編】『夢幻華番外編』恋人の時間(とき)
杏だってたぶん同じ気持ちなんだろう。
だからこそ、恋人同士になったからといって特別に行動を変えたりする必要がないんだ。
自分の気持ちの中で杏の位置付けが従妹から恋人になっただけで、それまでと何も変わらず互いを大切にしている。
それが俺達の形じゃないか。
クリスマスだからって杏と二人で型通りのデートをしなくちゃいけないなんてどうして思ったんだろう。
「でもね、変わろうと思うの。
せっかく長い間片想いして従妹から暁の恋人になれたんだもん。
普通の恋人同士みたいに時々しか会えなかったり、デートの後は家の前でさよならしたりするのもいいかもしれないね。」
…なに?
変な方向に話が流れていないか?
だからこそ、恋人同士になったからといって特別に行動を変えたりする必要がないんだ。
自分の気持ちの中で杏の位置付けが従妹から恋人になっただけで、それまでと何も変わらず互いを大切にしている。
それが俺達の形じゃないか。
クリスマスだからって杏と二人で型通りのデートをしなくちゃいけないなんてどうして思ったんだろう。
「でもね、変わろうと思うの。
せっかく長い間片想いして従妹から暁の恋人になれたんだもん。
普通の恋人同士みたいに時々しか会えなかったり、デートの後は家の前でさよならしたりするのもいいかもしれないね。」
…なに?
変な方向に話が流れていないか?