【短編】『夢幻華番外編』恋人の時間(とき)
やっぱアレしかねぇな。
悪いけどイヴの夜は二人に酔い潰れてもらうとするか。
そうだ、二人のシャンパンにはウオッカでも混ぜてやろう。
二人の好きな酒をしこたま買い漁っておかなくちゃいけないな。
少々痛い出費だが杏とクリスマスを過ごす為だ。背に腹は変えられねぇからな。
朝起きたら右京父さんはきっとキレルだろうなぁ。
俺の策にはまったなんて知ったら、父さんも悔しがって一緒になって怒るだろうしな。
…やっぱ、クリスマスの朝は二日酔いの二人が目覚める前に出発するのが無難かな。
++ Fin ++