【短編】『夢幻華番外編』恋人の時間(とき)
「なんで彼氏がいるのにファミリーパーティなのよ。」
声でかっ!クラスメイトがみんな振り返ってみているじゃない。
「しかもお互いの家族が揃ってなんて、そんなのお正月だけで十分じゃない。
暁さんがかわいそうよ。そりゃ凹むわよ。
杏達って10年もお互いに片想いだと思ってすれ違ってきたんでしょう?
やっと晴れて恋人同士になった初めてのクリスマスで、彼女がファミリーで過ごしたい何て言ったらそりゃ誰だって凹むでしょう。」
噛み付くんじゃないかと思うくらいの勢いであたしに迫ってくる雅。
余りの勢いにさっきまでの腹立たしさは何処かにすっ飛んで行ってしまった。
あたしってそんなに暁に悪い事言ってしまったんだろうか。
「雅はやっぱり勇気さんとデートなの?」
「あたりまえでしょう?
恋人同士がクリスマスにデートしないなんてありえないじゃない。
まあ、二人で泊まりに行くって言うのはないけど、多分あたしの家に泊まっていくと思うよ。
うちの両親は勇気を息子みたいに思っているから、来るたびに泊まっていけって五月蝿いんだもの。」
「えぇ!泊まっていくの?」
声でかっ!クラスメイトがみんな振り返ってみているじゃない。
「しかもお互いの家族が揃ってなんて、そんなのお正月だけで十分じゃない。
暁さんがかわいそうよ。そりゃ凹むわよ。
杏達って10年もお互いに片想いだと思ってすれ違ってきたんでしょう?
やっと晴れて恋人同士になった初めてのクリスマスで、彼女がファミリーで過ごしたい何て言ったらそりゃ誰だって凹むでしょう。」
噛み付くんじゃないかと思うくらいの勢いであたしに迫ってくる雅。
余りの勢いにさっきまでの腹立たしさは何処かにすっ飛んで行ってしまった。
あたしってそんなに暁に悪い事言ってしまったんだろうか。
「雅はやっぱり勇気さんとデートなの?」
「あたりまえでしょう?
恋人同士がクリスマスにデートしないなんてありえないじゃない。
まあ、二人で泊まりに行くって言うのはないけど、多分あたしの家に泊まっていくと思うよ。
うちの両親は勇気を息子みたいに思っているから、来るたびに泊まっていけって五月蝿いんだもの。」
「えぇ!泊まっていくの?」