男の娘、革命!
それが“いけないこと”だと分からない年の端ならばまだいいが、ボクは成長する。
成長して知るんだ。
“あれ”がどういった意味合いなのかと。
一番始めの拉致。
そうして、監禁。
三つ子の魂百までというけど、ああ、今のオレはこの時に決まっていたんだろう。
あそこから、人生が変わった。
一番如実に出ていたのは、自分の家族。
被害者(可哀想な子)として、蝶よ花よと育てられはしたが――両親は、オレを抱き締めてくれなくなった。
蝶よ花よ、美術品を扱うよう丁寧に接するだなんて聞こえはいいが、本質的には、“腫れ物”。
腫れ物に触るようにだなんてあっても、見るからに爛れ膿が出るような傷口に対して人は真っ先に、己が保身を考える。