男の娘、革命!
汚い。
経て、“触りたくない”。
その意味を理解するのにだいぶかかった。蝶よ花よを隠れ蓑にしていたものだから、騙されていた。
抱き締めてなんか貰えない。ああ、オレだって、自分を抱き締められない。
好きに、なれないんだ。
“豚に抱かれた子供なんかに、触るなよ”
おぞましいことこの上ない。
最初は悲観、次に嫌悪、最後に憎悪。
オレをこんなにした奴が憎かった。ある手紙が届いてからはよりいっそう。
出所したというその男。反省している旨を書き綴っていた。
『心を入れ替えます』
そうして、何もかも許されると思う男に苛ついた。