男の娘、革命!
終わったことじゃないんだ。相手はそうでも、オレの中には残る。
それが惨め。
苛ついては八つ当たりしのループでは、一生、このまま。オレは何をしても、過去と決別できない。
ああ、だから――
『辛そうだった』
オレを止めたあいつにムカついたんだ。
図星をつくんじゃねえよ。オレでさえも認めたくないのに。
歪んでいた、壊れていた。
そんな醜さ全肯定してしまえば、立ち直れないし、殴ることも出来ないのに。
辛い沼地から、オレを抱き締め、引きずり出したあいつの優しさが、まだ消えないんだ――