男の娘、革命!


キレふゆっきーに失楽園を見た骨が固まる。


「分かったならば、さっさと――」


その骨頭を持ち、窓をあけ。


「行ってこいっ!」


蜘蛛切バットを打ち付けた。


「ヒャッハアアアアァ!」


ヒャッハーホームランもそこそこに、冬月もまた窓のサッシに足を乗せて。


「わたるんはん、待っといてぇなぁ」


猫なで声を残し、窓から飛び降りた冬月だった。


飛び下りいぃ、と狼狽する他生徒のなか、二階から飛び降りても平気だと知るわたるんは。


「もしもし、秋月くんですか。実は、冬月くんが――」


これはもうヤンデレいなすスペシャリストに任すかと、冬月の兄に連絡をしといた。


さあこれで、何の問題もないかと思いきや。


< 90 / 98 >

この作品をシェア

pagetop