LOVERS NIGHT
「奈緒?」
俺はベッドを出て、奈緒のとこへ向かった。
奈緒は俺の姿を捉え、目を伏せる。
「そこ」
奈緒が指さした方には俺の携帯…の残骸。
「どういうことだよ」
「ごめんね。まさかポケットに入ってるなんて思わなくて」
つまり、アレだ。
服と一緒に洗っちゃったパターン。
熱のせいかショックのせいか。
俺はその場にしゃがみ込んだ。
てゆーか、洗濯までしてくれたのか。
見れば、ベランダにはたくさんの俺の服。
最近、洗濯さぼってたからな。