LOVERS NIGHT
「そ、そんなに…?」
「おなかすいてる?」
奈緒が聞いてきた。
「かなり」
「今、お粥作ってるから、食べる?」
俺は頷いて、起き上がった。
奈緒が道を開ける。
「待ってて、持ってくるから」
「いい。ちゃんとテーブルで食うよ」
俺は言って、奈緒に微笑んだ。
五分して奈緒がお粥を運んでくれた。
ダイニングテーブルを挟んで俺の反対側に奈緒が腰かけた。
「奈緒は食わねえのか?」
「先に食べたから」