恋空
1人の女の子がいて、抱き合っていた。

ビックリして持っていた弁当を落としてしまった。

「誠・・・・?」

2人はあたしの存在に気付いて、ぱっと離れた。

「真希・・・」

その女の子は小柄で、目がくりくりしていて、
1言で言うと、とても可愛かった。

「ごめん、お邪魔だったみたい」

あたしは、見ているのがつらくなり、

その場から走り出した。

それから今に至る。

「ついてこないで!」

大きな声で叫びながら、思いっきり走る。

「待てよ、あれは誤解だって」

「誤解なわけないでしょ!?抱き合ってたじゃん」

「だからそれには事情が・・・」

「もう言い訳なんか聞きたくない!」

あたしは玄関に入ると鍵を閉め大泣きした。

その日からは誠を完全無視するようにした。

そんな日々が続き、あっという間に卒業式が始まった。

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