HONEYHOLIC（１）政略マリッジ～イケメンたちの家政婦さん!?俺を愛してると言ってみなっ～

邸宅に来て1週間。


私は自室の荷物を引き取りに、一人で里帰りした。


私の送迎はもちろん、克敏。



「長年、俺の父がお世話になった旦那様と奥様にも挨拶がしたい。いいかな？麻有」



「いいと思うよ…なんなら、私…お母さんにメールしてあげる」


「ありがとう～」


二人の時は昔のように親しげに話してくれるようになった克敏。


克敏のお父さんは2年前に病気で亡くなったらしい。


会社の倒産後、ずっと白石家の庭師をしていたみたい。


見慣れた私の屋敷の門扉が見えてきた。