HONEYHOLIC(1)政略マリッジ~イケメンたちの家政婦さん!?俺を愛してると言ってみなっ~
結生も布団の中に入って来た。



「怖い?」


結生の低い声が訊こえて来る。


結生は私と同じで緊張してるのか表情が強張っていた。


「・・・俺も実は怖い…」


「えっ!?」


「マジで実は一度も女を抱いたコトがない」


結生は左手で目を覆った。

指の隙間から覗かせたグーズグレーの瞳を躊躇いの色を宿す。



「今夜はパス…」


「え、あ…でも・・・浮気されたら困る…」



「浮気?今は麻有で頭がいっぱいだ…しない」


「じゃあ~いつかはするの?」


「しない…」





< 169 / 212 >

この作品をシェア

pagetop