HONEYHOLIC(1)政略マリッジ~イケメンたちの家政婦さん!?俺を愛してると言ってみなっ~
* * *


『夜の帝王』は私を最後までリードしてくれた。


今まで見ていた光景は同じだけど。


私と結生を包む空気は変わった…


私は克敏の運転する車で老舗デパート『高屋』本店に向かっていた。



「…今朝の麻有は少し違う」


克敏はハンドルを握りながら、バックミラー越しに後部座席の私を見つめて来た。


何??

私…変わった??

自分では昨日と同じだと思うけど…



「・・・綺麗に見えた」


「本当に??」


私は声を大にして訊き返してしまった。


「俺…冗談は言わない…」


「・・・」


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