HONEYHOLIC(1)政略マリッジ~イケメンたちの家政婦さん!?俺を愛してると言ってみなっ~
『高屋』本店のVIPルーム。


部屋の内装と家具、調度品もヨーロッパの王朝風。



そばに控えていた克敏に訊きながら、

結生の好みを意識して、お嬢様風の服装で全身をコーディネイト。



蘭さんから渡されたゴールドカードで出して精算した。



「ごめんなさい…」



荷物は全て…克敏が持ってくれた。



「克敏…凄く慣れてるね」


「ん、あ…蘭様の買い物には必ず付き合わされるから…」


「へぇ~っ」


荷物を全てトランクに詰めた。



「蘭様はお見合いしないのかな?」


「…どうしてそんなコト訊くの?」


「ん、別に…俺は使用人だし…関係ないけど」


そう呟く克敏の目は寂しげだった。







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