【完】山伏ネコの旅日記
第2節:山岳登山
川上を沿って進み…田んぼのあぜ道を抜けてようやく険しい山道へとさしかかった…。
目的地の山岳入り口に辿り着くことができたのは‥上空を流れる雲を頼りにしてきたことが功を賞したようだ。
“ふぅっ…!”
安堵の溜め息をつき…オレは険しい山道を登り始めた。
ここまで来るのだって時にはお店の残飯をあさったり…飼い猫としては味わうことのないサバイバルを味わったがそんなことなど問題ではない程の険しい山岳だ…。
いかに飼い猫として大切にされていたかを思い知らされるほど…山道は険しかった。
でもこれが自立の道だ。
どんなに爪がボロボロになろうとオレはこの山を登り立派な成人(猫)になるんだという思いで険しい山道を登った。