初恋図鑑〜AfterStory〜【完】
『ふふ…ん〜…颯太ぁ…』
心は、ゴロゴロとまるで猫のようにオレに甘えてくる。
『……』
…相当酔ってるなこりゃ
オレは、再びため息をつきながらも心の家に向かって歩く。
しばらくすると心の住んでるアパートが見えてきた。
『ほら、着いたよ』
『ん…』
ポソリと眠たそうに心はそう呟いた。
階段を上り、二階にある心の部屋のドアに鍵を差し込むオレ。
ドアを開けて、真っ先に寝室にあるベッドに心を寝かせようとしたその時、
『いっちやだ…』
なぜか心は目に涙をためながらベッドに蹲っていた。