初恋図鑑〜AfterStory〜【完】
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『梨子は…あぁ言ってたけど…やっぱり気になるものは気になる…』
大学が終わり、私は梨子と別れ、颯太くんと待ち合わせした場所に向かっていた。
ちらっと、手を見ると、颯太くんの誕生日の時にもらった指輪がキラリと光る。
それを見るとなんだか心が落ち着くのだ。
『…ちょっと早かったかな?』
待ち合わせ場所に到着した私は、携帯で時間を確認する。
ただいま、5時45分。
颯太くんとは、6時に集合の約束だからあと15分ほど暇だ。
…ビミョーな時間だし、少し座って待ってようかな…?
そう思った私は、とりあえず、近くのベンチに座り、颯太くんを待つことにした。