初恋図鑑〜AfterStory〜【完】
今度は、私が照れてしまった。
ヤバい…顔あつい…
きっと、今の私は、かなり顔が赤いだろう。
『…そ、颯太くん…』
ポソリと私がそう名前を呼ぶと、
『ん?』
ニコッと爽やかな笑みを浮かべる颯太くんの姿。
『……これ…えっと、バレンタインのチョコ………あと、その嬉しかったよ?颯太くんの気持ち。私が嫌がると思って…チョコもらってこなかったんでしょ?』
おずおずと颯太くんのために作った生チョコを渡しながら、そう言うと…
『…………オレは心のチョコがほしいんだ……他の子のチョコなんかいらない…』
プイッと、そっぽをむきながら颯太くんは、私の手からチョコを受け取った。