初恋図鑑〜AfterStory〜【完】
『そ、そうなんだ…』
速水さんは、なぜか口籠もり気味。
どうしたんだろうか?
『あ…のさ…、渡辺って好きな人とかいんの?』
『好きな人…ですか?』
未だに顔を伏せた状態で私にそう尋ねる速水さん。
…うわぁ、耳まで真っ赤だ
いつもと違う速水さんってなんかかわいいなぁ…
クスリと笑みをこぼす私。
『ん〜?いないですけど…強いて言うなら速水さんみたいな人好きですよ?』
気付けばそんな言葉がもれていた。