初恋図鑑〜AfterStory〜【完】
『こ、心…?落ち着いて』
真理が心配そうな表情で私を見た。
『ん?私はいたって落ち着いてるよ?ね、真理、チューハイ頼んでくれない?』
ニコッと笑顔でそれに答える私。
『チューハイって…はぁ、わかったわよ、1杯だけだからね』
そう言うと、真理は私のためにチューハイを頼んでくれた。
しばらくしてチューハイがやってくる。
私は、真理からグラスを受け取ると、それをぐびっと一気に飲み干した。
唖然とする真理をよそにぐびぐびとチューハイを煽る私。
すると、また隣のほうから
『あっ、颯太!焼き鳥食べるぅ〜?これ、おいしいんだよ?はい、私の半分あげる!』
サラという女のそんな声が聞こえてきた。