お姫様に誓いのキスを
「そ…れ………は……………。」

俯き、泣きそうな声で言葉を発した…お姫様はあまりにも…小さくみえて…壊れそうで…。

………可愛くて。

俺は…机に押し倒した。


「……!?……。」

一瞬驚いた顔をして俺を見る。…可愛い…。

俺は耳元で低い声で囁いた。

「…俺が…自分を好きなのか不安になり、気持ちを確かめたくて…自分を見てくれてるのか知りたくて……俺が好きと言った場所を思い出して欲しくて…。」

一呼吸置き、顔を手で固定し目をしっかり見て…

「こんなゲームを発案したの??」

俺は問い掛けた。

「……うん。」

やはり、重男が考えたわけじゃなくお姫様が発案したわけか。

「………不安だったの。」

ポロっ…頬に一粒雫を垂らした………。

「………私のことを…好きなのか。」

また一粒、お姫様は雫を垂らす…。そんな姿を見て俺は…。

「可愛い…。」

深いキスをした。
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