お姫様に誓いのキスを
中で椅子に座っていたお姫様が俺に気付き目を見開いた。

ガラララッ………

窓が開き、俺は中へ入った。

「な…んで窓……か…ら?」
お姫様は驚いた顔をした………目は赤く腫れていて。

「泣かせた………悪い…。」
俺はお姫様を優しく…優しく………抱きしめた。

「………っ…………ック……ヒック…………。」

………俺の腕におさまったお姫様は……肩を震わし、声を押し殺しながら泣いていた。

「もう………泣かせないから、納得済みなんて言わせないから、俺が………。」

お姫様の顔を上げさせた。

「俺が王子様だから、大好きだから。………離さないから……。」

「………っ…!!」

甘い…甘いキスをする。

唇を離し、より濃厚なキスしようとした瞬間………



「我らがお姫様ーっ!!!あの男、時間内に此処に来ませんでしたぞ〜さすがに閉じ込めたかいが…有り…ま……す………………。」



邪魔が入った。…世界一空気読めない邪魔が!
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