松尾さん家の小悪魔わんこ君
だいぶ時間が過ぎて四冊めを読み終えた頃だ、母様が声をかけてきたのわ。
「あんたねー、じ・か・ん! 流李君もう駅に来てるんじゃない?」
そう言われて、時計をみると4時過ぎで……。
確か流李君は三時半に来るはずでー
今は、4時過ぎって……⁉
遅刻だあぁぁぁぁぁ‼
私は急いで服を着るとダッシュで外に飛び出した。
「茉里亜っ、あんまり急いだらぶつかるわよ!」
「大丈夫だって!」
と、前方に人発見っ!
「どいてどいてーっ! ぶつかるぅぅ!」
「おっわ⁈」
「むぶっ‼」
母の忠告も虚しく人との衝突事故が発生。
「イテテ……」
勢いで地面にヒップドロップを決めてしまったので少しヒリヒリする。
「大丈夫ですか?」
と、手を差し出したのはさっきぶつかった方で。
「すみません、ありがとうございます!」
お礼を言って立ち上がると同時に顔をあげると、凄く整った顔の長身イケメンボーイが心配そうな顔をしていた。
すると、イケメン君が「あ」と何かに気づいて声をあげる。
「どうかしましたか?」
私がそう聞くと、イケメン君は私の顔を見て微笑んだ。
「茉里亜ねぇだよね?」
はい、そうですけど……って、何で私の名前知ってんの⁉
産まれてから、こんなイケメンあった事ないし、見た事もございませんっ!
って……あれ?
このしゃべり方。
もしかして、もしかしなくても!
「るっ、流李君⁉」
名前を口にすると、イケメン君は私を抱きしめて言った。
「せーかい。 ただいま、おねーちゃん」
「あんたねー、じ・か・ん! 流李君もう駅に来てるんじゃない?」
そう言われて、時計をみると4時過ぎで……。
確か流李君は三時半に来るはずでー
今は、4時過ぎって……⁉
遅刻だあぁぁぁぁぁ‼
私は急いで服を着るとダッシュで外に飛び出した。
「茉里亜っ、あんまり急いだらぶつかるわよ!」
「大丈夫だって!」
と、前方に人発見っ!
「どいてどいてーっ! ぶつかるぅぅ!」
「おっわ⁈」
「むぶっ‼」
母の忠告も虚しく人との衝突事故が発生。
「イテテ……」
勢いで地面にヒップドロップを決めてしまったので少しヒリヒリする。
「大丈夫ですか?」
と、手を差し出したのはさっきぶつかった方で。
「すみません、ありがとうございます!」
お礼を言って立ち上がると同時に顔をあげると、凄く整った顔の長身イケメンボーイが心配そうな顔をしていた。
すると、イケメン君が「あ」と何かに気づいて声をあげる。
「どうかしましたか?」
私がそう聞くと、イケメン君は私の顔を見て微笑んだ。
「茉里亜ねぇだよね?」
はい、そうですけど……って、何で私の名前知ってんの⁉
産まれてから、こんなイケメンあった事ないし、見た事もございませんっ!
って……あれ?
このしゃべり方。
もしかして、もしかしなくても!
「るっ、流李君⁉」
名前を口にすると、イケメン君は私を抱きしめて言った。
「せーかい。 ただいま、おねーちゃん」