しこりよさようなら
この先生は胸のしこりを摘出した時もお世話になった気がする。


先生は私の左耳の後ろにあるコブを触診して、「痛いですか?」と聞いてきた。


ここ最近コブがやけに大きくなっていて、よく触っていたからか触ると痛い箇所があったので私は「痛いです」と答えた。


触っただけではその正体が分からないので超音波検査を行うことになった。


私の記憶が確かならば、土曜日だと超音波はやっていなかったので平日に来て良かったと思った。


超音波の時の先生も過去に何度も見てもらった女性の先生だった。


「今日は耳の後ろですか?」と聞かれたのでそうですと答え、左耳を上にして診察台の上に寝っ転がった。


いつものように温かいジェルが塗られ、機械が耳の後ろに当てられた。これも懐かしい。


コブに機械を当てていき、ピッピッと音をさせて画像を撮っていた。


その度に私は悪いものだったらどうしようと思い、不安になった。


前に途中で聞いた時、外科の先生に聞いて下さいとキレられたことがあったので、今日はピッピッが終わるまで辛抱強く耐えた。


そして超音波検査が終わると、「悪いものですか?」と早速聞いてみた。


先生は「いや」と言ったので悪いものでは無さそうだった。
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